言葉にできなくてもどかしいのは、子どもも大人も同じ
うちの子、すぐキーキーわめいて、すねてしまうから、言い聞かせるのが大変です
大人は当たり前のように、毎日「言葉」を使っています。
でも、相手にうまく伝える会話は、大人でも難しいものです。
まだ覚えた言葉も少ないのに、たくさん「初めて」を感じ続ける子どもは、大人の何倍も大変。
当園では１歳から、泣くのでなく、言葉でお話しする練習をします。
形にならなくても、たどたどしくても、大人もしっかり耳を傾けます。
会話を何度も繰り返し、「言葉にする力」を身につけて、大きくなった時、特に思春期に、親子の対話がスムーズにいくようにしたいですね。
イヤイヤ期でほとほと疲れてしまいます…
「イヤイヤ期」、お父さんお母さんは本当に大変ですね。
「イヤイヤ」の本心は「聞いて！ 聞いて！」
してくれない。やりたくない。「分かってもらえない」のにうまく伝えられなくて、お子さんも疲れてしまっています。
「自分の思っていることは、ちゃんと分かってもらえる」という安心感が持てると、「イヤイヤ」は自然と落ち着いてきますよ。
泣いてあれこれ察してもらっていた赤ちゃんは、１歳から２歳にかけて、しだいに言葉を覚え、思いを口にできるようになります。
でもまだまだ子ども達は、思っていること、したいこと、してほしいことを、上手に伝えるのは苦手です。
伝えたいより先に、自分が何にワクワクして、ドキドキして、ハラハラしているのかも、まだうまく分からないのです。
もどかしくて、泣いたり怒ったりすねたりしてみても、お父さんお母さん、友達にもうまく伝わらないから、分かってもらえない。
イライラして、悲しくなって、とうとうキレて泣きわめいてしまう子も多いですね。
大人だって、自分の感情をうまく処理しきれなくてキレてしまうのだから、子どもは当たり前。
だから、当園では「言葉を使って」お話しする練習を、１歳から始めます。
「今、こんな気持ち」「何を、誰に、どうしてほしい」と、言葉で伝える方法を、子どもに根気よく教えます。
うまく話せない子は、大人がしっかり耳を傾け、気持ちの言語化を促してあげます。
言葉にする練習を繰り返し、大人が真剣に向き合います。
やがて子ども達は自分の言葉で話し、相手の言葉を聞く「会話」を身につけ、自分の感情のコントロールも身につけていきます。
自分の心を整理し、言葉に変換して話し、相手の言葉を聞いて理解する。
小学校までにきちんと身につけておくことで、思春期、大人になった時の親子関係、対人関係も、スムーズにできるようになりますよ。
